この記事は2020年12月14日に公開したものです。法令や制度はその後改正されている場合があります。最新の情報は「改正公益通報者保護法のポイント」「匿名の内部通報ガイド」をご覧ください。
欠陥エアバッグによる大規模リコールで経営破綻した、自動車部品大手の旧タカタ。その事業を引き継いだ会社で、2020年10月、再び品質不正が明らかになりました。
過去の教訓は生かされなかった
不正が発覚したのは、旧タカタの事業を引き継いだジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパンが製造するシートベルトです。滋賀県内の工場で、社内基準を満たさないシートベルトの検査データを改ざんし、出荷していたと報じられました。
シートベルトは、乗る人の命を守る重要な部品です。経営破綻という大きな代償を払った後にもかかわらず、命に直結する製品で再び不正が起きてしまいました。
不正は内部通報で発覚した
この品質不正は、内部通報によって明らかになったとされています。現場で不正に気づいた人が声を上げたことで、問題が表に出たのです。
品質不正やデータ改ざんは、現場の限られた人しか知り得ないことが多く、外部の監査や経営陣の目だけで見つけるのは困難です。だからこそ、現場の社員が安心して事実を伝えられる窓口が欠かせません。
声を上げやすい窓口が、会社と社会を守る
通報をためらう最大の理由は、「誰が通報したか知られるのではないか」という不安です。名前を明かさずに通報できる窓口があれば、不正に気づいた人が早い段階で声を上げやすくなり、被害が広がる前に是正することができます。
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