この記事は2021年3月23日に公開したものです。法令や制度はその後改正されている場合があります。最新の情報は「改正公益通報者保護法のポイント」「匿名の内部通報ガイド」をご覧ください。
ハラスメントは近年ますます深刻な問題となっており、今では50種類以上あるともいわれています。ハラスメントとは、いじめや嫌がらせなど、相手に危害を加えたり強い不快感を与えたりする行為のことで、行為の内容によって「〇〇ハラスメント」と呼ばれています。代表的なものがパワハラやセクハラです。ここでは、職場で問題になりやすいハラスメントを20種類ご紹介します。
職場で問題になりやすい20種類のハラスメント
- パワーハラスメント(パワハラ)…職場での優越的な立場を背景に、業務上必要な範囲を超えた言動で相手に苦痛を与えること。
- モラルハラスメント(モラハラ)…言葉や態度による精神的な嫌がらせ。
- スメルハラスメント(スメハラ)…におい・体臭などで周囲に不快感を与えること。
- セクシュアルハラスメント(セクハラ)…性的な言動で、相手や職場全体に不利益や不快感を与えること。
- マタニティハラスメント(マタハラ)…妊娠・出産・育児休業などを理由とした嫌がらせや不利益な取扱い。
- 時短ハラスメント(ジタハラ)…業務量を減らさずに定時退社を強要し、持ち帰り残業をさせることなど。
- リストラハラスメント(リスハラ)…執拗に自主退職を促すなどの嫌がらせ。
- テクスチュアルハラスメント(テクハラ)…文章やSNSでの性的な嫌がらせや差別的な発言。
- テクノロジーハラスメント(テクハラ)…パソコンなどの扱いに不慣れな人への嫌がらせ。
- エイジハラスメント(エイハラ)…年齢を理由にした差別や嫌がらせ。
- エアーハラスメント(エアハラ)…意図的に場の雰囲気を悪くする言動。
- テープハラスメント(テプハラ)…会話を録音していないかを執拗に確認すること。
- ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)…血液型を理由に性格を決めつけるなど、心理的な苦痛を与えること。
- カスタマーハラスメント(カスハラ)…顧客や取引先による悪質なクレームや不当な要求。
- セカンドハラスメント(セカハラ)…ハラスメントの被害を訴えた人が、周囲から責められたり協力を得られなくなったりする二次被害。
- エアコンハラスメント(エアハラ)…空調の設定温度を極端にするなどの嫌がらせ。
- アカデミックハラスメント(アカハラ)…大学など研究・教育の場で、立場を利用して行う嫌がらせ。
- ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)…「男のくせに」「女なんだから」など、性別による役割を押しつける言動。
- パタニティハラスメント(パタハラ)…育児休業や育児のための短時間勤務を希望する男性への嫌がらせ。
- ハラスメント・ハラスメント(ハラハラ)…相手の正当な言動まで過剰にハラスメントだと主張すること。
法律で防止措置が義務付けられているハラスメント
このうち、パワハラ・セクハラ・マタハラ(妊娠・出産・育児休業などに関するハラスメント)は、法律で事業主に防止措置が義務付けられています。さらに2026年10月1日からは、カスハラと、求職者等へのセクハラについても防止措置が義務化されました。相談窓口の設置や、相談した人への不利益な取扱いの禁止などが求められます。
詳しくは「カスハラ対策の義務化(2026年10月施行)で企業がやるべきこと」をご覧ください。
対策は「知ること」から
ハラスメント対策の第一歩は、どのような言動がハラスメントにあたるかを知ることです。相手の心は読めなくても、知識があればNGな言動は避けられます。これからの職場には、相手を尊重し、風通しの良い環境をつくることがますます求められます。
また、ハラスメントを受けた人が、社内に相談した後のセカンドハラスメントを恐れて外部への告発を選べば、会社は深刻なダメージを負います。名前を明かさずに相談できる窓口があれば、問題を社内で受け止め、早期に解決することができます。匿名で相談できる窓口の設置は、会社にとって大きなリスクヘッジになります。
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